【CADが遅い理由:5】作図以上の知識がなく、設計者の話や意図が理解できない

お菓子 CAD速くなりたい

 

春名恵です。

 

CAD操作が速くなるために、CADが遅い5つの理由を書いています。

 

今回は、ラストの第5回目【CADが遅い理由:5】作図以上の知識がなく、設計者の話や意図が理解できない でお届けします。

 

二級建築士への挑戦!→挫折

不動産屋さんでの窓口対応が社会人デビューだった私は、業者用の不動産広告(アットホーム)に出すための間取り図を、サインペンで描いていました。

 

また、子どもの頃はバブル時代だったこともあり、新築の家の内覧へ両親に連れて行ってもらうことも多く、図面=建築図 という思っていた気がします。

 

だから、CADオペレータとしてデビューするとき、機械系図面ではなく、建築系図面で配属されてホッとした記憶があります。

 

 

CADオペデビューした最初の頃は、戸建住宅の部品やショッピングセンターの計画図を描いたり、空調設備の図面をCADトレースしたりしていました。

 

馬車馬のように忙しく働いてはいましたが、CAD操作自体は非常に楽しかったので、好きな仕事ができている充実感の方が大きかったです。

 

 

当時の1990年代後半は、まだまだCADで図面を描ける人が少なかったので、人材としては重宝されていたと思います。

 

だけど、インテリアコーディネーターや建築士が将来CAD操作ができるようになると、ただの図面描きであるオペレータは食いっぱぐれてしまうと、私は思っていました。

 

また、建築物は一度建ってしまうと次の建て直しまでに何十年と期間があくので、建築系CADオペで生き残ろうと思ったら、建築士などの資格が必要だと感じるようになりました。

 

 

「よし!資格を取ろう!」と俄然やる気がわいてきた私は、「専門学校に通う曜日は残業なしで帰らせてほしい」と上司に頼み、当時、大阪の職場ビルの上にあった二級建築士の資格取得を目指す専門学校へ、仕事の後に通うことにしたのでした。

 

最初は鼻息荒く通っていたのですが、法律など覚えることがたくさんありすぎて、受験する何ヶ月も前にみごと挫折・・・^^;

 

 

「建築で生き残るのはムリや・・・」

 

そう思った私でしたが、なす術もなく・・・

 

 

そんなとき、建築系AutoCADオペのままで、機械系のとある派遣先に出向することになりました。

 

機械系で生きていこう!

そこでは、機械設計のイロハを教えてもらいながら、板金モノの設計補助をさせていただく機会に恵まれました。

 

使用したCADは『Mechanical Desktop:メカニカルデスクトップ』というAutoCADの三次元CADで、まだ『Inventor:インベンター』がなかった頃だと思います。

 

3DCADも初めてでしたが、パソコンの中で「あーでもない、こーでもない」「ここが干渉するから、ちょっと削って・・・」と、頭を悩ませながらシュミレーションしたものが実際に形を伴って目の前に現れ、そのことにものすごく感動した私は、「機械系のCADオペになろう!」と決めたのでした。

 

もちろん、「建築物と比べて機械モノ(家電や携帯電話など)は、一度製品が生まれても、またすぐ新製品が世に出る。だから食いっぱぐれないだろう」と、将来性も考えてでした。

 

 

とはいえ、2000年当時は機械図面もまだ二次元CADが主流であり、機械系のCADオペになるには、まずはマイクロキャダムを習得している必要がありました。

 

(これは、私が雇用されていた特定派遣会社のお客様(派遣先の企業さん)が、マイクロキャダムを使用していたところが多かったからかもしれません)

 

機械系CADオペになろう!と決めた私は、何としてもマイクロキャダムを習得せねば!と思っていたし、扱えるCADが増えれば、将来仕事に困らないとも思っていました。

 

だから、当時の職場(特定派遣だったので、短期の派遣から戻ってきて働く場所)だったCADセンターでマイクロキャダムオペレータに交渉し、業務時間外での時間を設けてもらって、基本操作を教えてもらうことにしたのです。

 

 

そうして機械系CADの基本を習得し、無事に機械系メーカへ派遣されたのですが・・・

 

 

実際に業務に取り掛かってみると、CADの操作云々ではなく、設計者の話している意味が分からず、会話が成り立たないことで右往左往することの方が多かったのでした。

 

 

「建築図と機械図は全然違うんだ・・・!」

 

 

そんなことを、実際に現場に出て初めて知ったのでした。

 

(マイクロキャダムで機械系CADを練習していたとは言え、練習で使う図面は、実務で扱う図面よりもずっとずっと簡単なものだったのでした^^;)

 

 

「建築図と機械図は全然違う」ということをたとえるならば、英語と日本語というぐらい違う。

 

設計者さん(例:英語話す人)と私(例:日本語話す人)で会話しているけど、扱う言語が違うので、意思疎通が全然できない。

 

話していることを聞いてても内容が全然頭に入って来ないし、まったくのちんぷんかんぷん。

 

さらに、同じ職場の女先輩ともうまくいってなかったので、「くそー!」と、よく職場のトイレの壁を蹴っていました^^;(タイルなので音は出ない。けど痛い・・・)

 

このときの悔しさがきっかけとなり、その翌年の30歳になる年に、今は無き大阪工業大学短期大学部(機械工学科)へ通うことになります。

 

夜間通学で、何が分からないのかが分かるように!

そうして翌年から、昼はCADオペの派遣社員としてプラント図面を描き、夜は学生として機械工学の勉強をするため、2年間大阪へ通学することになりました。

 

この2年の間に派遣先を切られたり(女先輩に目をつけられた・・・)、また次の派遣先探しでも紆余曲折あったりしましたが、なんとか短大卒業の単位を取得し、現役学生さんと共に卒業式に出ることができたのでした。

 

 

学校に通ってよかったことは、

「派遣は即戦力なので、分からないからと言ってカンタンに派遣先で聞くことができない。だけど、学校なら、分からないことはどんどん先生に聞ける」ということで、貪欲に学んで吸収できたことです。

 

 

じゃぁ、それの何がよかったのかというと、

  • 何が分からないかが分かるようになったこと
  • 頭にインデックス(見出し)ができたこと
  • インデックスがあるので、分からないことが出てきたときに、どの切り口から調べたらいいかが分かるようになったこと

ことでした。

 

 

これは私にとってはすごく意外でした。

 

なぜなら、最初は「すべてのことを覚えて、機械設計の知識を身につけよう!」と張り切って通い始めたわけで、『具体的な何かが分かるようになること』が通学の成果だと思っていたからです。

 

でも、実際には機械設計と一口に言ってもジャンルは様々あるわけで、すべてを覚えているわけではなかったのです^^;(卒業後の派遣先で専門を磨いていったという感じです)

 

 

  • 何が分からないかが分かるようになったこと
  • 頭にインデックス(見出し)ができたこと
  • インデックスがあるので、分からないことが出てきたときに、どの切り口から調べたらいいかが分かるようになったこと

 

これが私にとって、2年間通学した大きな成果だったのでした。

 

設計知識がある・ないは問題ではない

以上を踏まえて言えることは、CADが遅い理由5つ目の『作図以上の知識がなく、設計者の話や意図を理解できない』ということは、

 

もしかしたら、設計知識があるかないか以前に「そもそも何が分からないのかが分からない」、つまり自分の頭の中にインデックスがないということが挙げられると思います。

 

 

私の場合は、機械図面を描くために派遣されていって、「設計者の話が分からない!なんとかせなあかん!」と切羽詰って機械工学系の短大へ通ったわけですが、

 

実際に、2年間通学して得た成果は、

  • 何が分からないかが分かるようになったこと
  • 頭にインデックス(見出し)ができたこと
  • インデックスがあるので、分からないことが出てきたときに、どの切り口から調べたらいいかが分かるようになったこと

でした。

 

 

でも、これって、実は学校に通わなくても習得できると思うのです^^;

 

つまり、今からでもあなたもこれを習得できるということ。

 

その方法を、次に書いてみたいと思います。

 

インデックス(見出し)を作る

まず、ジュンク堂や紀伊国屋クラスの大きな本屋さんへ行き、『機械設計』のコーナーへ行ってみてください。

 

すると、あなたが仕事で携わっているジャンルの専門書があるはずです。

 

その中から、本の題名であったり、何となく気になるものを手に取って見てみると、「何が分からないのか?」の取っ掛かりとなるものがみつかると思います。

 

  • 機械設計の基礎が分からないのか?
  • 専門分野の基礎が分からないのか?
  • 専門用語が分からないのか?
  • 設計以前に、図面の描き方ルールが分からないのか?

など

 

分からない内容が特定できたら、さらにそれについて書いてある本があるなずなので、それを買って読んでみるといいと思います。

 

つまり、『仕事で関わっているジャンル』という大分類から、『その中で具体的に分からないこと』の小分類へと、分からないことをより具体的にしていき、その部分をまず本で学ぶのです。

 

 

それがインデックス(見出し)を作るということです。

 

 

それを繰り返していくと、あなたの頭にはインデックス(見出し)が増えていき、次に分からないことが出てきたときに、どの切り口から調べたらいいかが分かるようになります。

 

「知る→分かる→出来る」を繰り返す

先ほども書きましたが、機械設計と一口に言ってもジャンルは様々あります。

 

私も最初は、「すべてのことを覚えて、機械設計の知識を身につけよう!」と思って学校へ通い始めたわけですが、実際に業務で使っているのは、ごくごく限られたジャンルでした。

 

ごくごく限られたジャンルであっても、学校で学んだ知識のままでは、ただ「知ってる」状態です。

 

その「知ってる」から「分かる」へ、さらに「出来る」へとステップを進めることができたのは、卒業後の派遣先で、実際の業務を通じて専門を磨いていったからです。

 

 

「知る」「分かる」という入口は、何でもいいのです。学校に行こうが、本で学ぼうが、何でもOK。

 

大事なのは、それを最終的に「出来る」へ変えること。

 

そのためには、実務経験が欠かせません。

 

 

もしあなたが、以前の私のように『作図以上の知識がなく、設計者の話や意図を理解できない』ことに悩んでいるなら、今現在、実務経験を積める環境があるからこそ悩むのだと思います。

 

であるなら、まずは本からで大丈夫なので、「知る」「分かる」という入口の扉をぐぐってみてください。

 

そして、得た知識を実際の業務で使っていき、経験を積みながら「出来る」に変えていってくださいね。

 

まとめ

CADが遅い理由5つ目の『作図以上の知識がなく、設計者の話や意図を理解できない』ということは、設計知識があるかないか以前に「そもそも何が分からないのかが分からない」、つまり自分の頭の中にインデックス(見出し)がないことが挙げられます。

 

このインデックスを作るには、本を手に取り、そこから知識を吸収し、それを実際に使ってみることです。

 

「知る→分かる→出来る」を繰り返すことであなたの頭にはインデックス(見出し)が増えていき、次に分からないことが出てきたときには、どの切り口から調べたらいいかが分かるようになりますよ。

 

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