春名恵です。
私も「CAD遅いのイヤ・・・」「もっと速くなりたい」と願い、16年間のCADライフの中でいろんなことやってきました。
最初の数年は、目も覆いたくなる遅さでしたが、CADライフ5年ぐらいになる頃から「操作速いなっ」と言われることも増えました。
さらに、この記事で書いた『集中力を上げるための8つのポイント』で、CAD操作のスピードはグンと上がったと思います。
というのは、パソコンの画面上で図を説明するときに、私は普通のスピードでCAD操作しているつもりでも、横で画面を見ている人から「目が追いつかないから、もうちょっとゆっくりやって(CAD操作して)」と言われることが多かったからです。
それでは、前回の1~8をもう少し詳しく書いていきたいと思います!
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【詳細版】集中力を上げるための8つのポイント
(1)集中できる時間は最大90分と心得る
これはよく言われますよね。
実は私、これについてアンケートを取ったことがあるので、それについてちょっと書いてみたいと思います。
最後の派遣先でのこと。CADシステムをより良くする会議で進行役を務めていた私は、どれだけ議論が長引いても必ず90分で終えていました。
それは、「人が集中できる時間は最大90分」ということが頭にあったからです。
集中できなければいい案も出てこないし、長時間粘ったからといって出てくるものでもない。どちらかというと、気分転換したり、日を改めた方が議論が前に進むと考えていたから。
そして半年後、その会議が一区切りついて終了となったとき、約10人の参加者に「会議時間90分について」のアンケートをお願いしました。
すると、8割の人がこのように回答してくれました。
- 集中して議論するにはこれぐらいの長さがちょうどいい
- どれだけ長くても90分と分かっているから集中できた
- 他の会議と違い、90分でスパッと終わるところがよかった
一方、残り2割の人は
- 90分は長い
- 60分が理想的
と言われていました。
なるほど。納期迫る業務の合間に参加する人にとっては、90分でも長いかもしれませんね^^;
このようなアンケート結果を得られたことから、私自身は「人が集中できるのは【最大】90分」と定義し、それを普段の仕事にも積極的に取り入れるようになりました。
また、その心得が、次なる90分の集中につながっているようです。
(2)アロマの香りをかぐ
アロマの中でもローズマリーや、レモン+ペパーミントの組み合わせは、視界がクリアになって頭もしゃきっとします。
使い方は、紙カップにティッシュ一枚を丸めて詰め、レモン2滴+ペパーミント1滴をたらすだけ。
香りがしゃきっとし過ぎなら、グレープフルーツを1滴加えると、香りがやわらかくなります。
香りは好き嫌いがあるので、周りの様子を見ながらしてみてくださいね。
(3)速聴の音声を聞く
これはオススメ!
頭の回転がすごく速くなっているのがわかります。
私が速聴を知った当初は、通勤のときに20~30分聞き流していました。
それだけで脳の準備体操ができて、パソコン操作、CAD操作が速くなります!
また、これは仕事に効くだけではありません。
たとえば、目的地へ急ぐ必要があるけど、どうしても走れない・・・というときには、速聴の音声があると便利。
なぜなら、これを聞きながら歩くだけで自然に早足になるからです。速く歩いてるつもりはないのに速く歩けているので、予想より早く到着できます。
Amazonなどで『速聴』と検索すると、いろんなオーディオブックが出てくるので、お好きなものをどうぞ。
(4)左手で本をパラパラ~っと何往復かめくり、文字が流れるスピードに目を慣れさせる
これも上記3と同じようなもので、速読トレーニングになります。
上記3が耳から脳へ刺激を与えているとすれば、こちらは目から脳へ刺激を与えることに。
速さに目が慣れると、頭の回転が速くなります。
時間の流れがゆっくりに感じられるので、普通に物事をこなしていていても、周りの人からみたら倍速でやってる感じかも。
パラパラ~は、右脳・イメージ脳を刺激するため、左手でするのがコツ。
(5)周りの景色を目に入れつつ(全体の景色を視界に入れながら)、パソコン操作する
カンタンに集中力アップできる方法がこちらです。
ポイントは目。
しっかり焦点を合わせるのではなく、ちょっとぼけてる感じがちょうどいい。
頭の後ろに目があるイメージで、その目から前方のパソコンの画面を見ている感じ。その結果として、周りの景色が目に入る状態になります。
(6)検図前はトイレへ行くなどして席を外し、数分間、脳と気分を切り替える
これは王道ですね。
王道ですが、わざわざなので、やらない人は意外に多いかも。
上記1ともかぶりますが、次なる90分に向けて集中するための『積極的休憩』ととらえます。
(7)休憩時間に5~10分ほど目を閉じる。仮眠もOK。
目は、意識せずとも目に入るものすべてを見ています。
でも、見えている全部を認識できてしまうと私たちは混乱してしまいます。だから、その中から自分に必要な情報だけをピックアップして、私たちは「見て」います。
脳はこのように常に情報収集しているため、目を閉じて視界をシャットアウトすることで、ようやく休憩できるのです。
意識して目を閉じる時間を持ちましょう。それが次なる90分の集中を生み出します。
(8)怒りや悲しみ、許せないことなど、引きずっている感情を解放する。癒す。
笑いながら怒ることができないというように、脳はひとつのことしか集中できません。
だから、普段から腹立ててばかりいたり、人を許せない気持ちでばかりいると、他のことに集中しづらくなっているかもしれません。
さて、あなたは今、自分がどのような感情を抱いているかを感じることができますか?
現代の人は、自分の感情にフタしている人が多いです。周りから期待される人柄になろうとする人が多いです。
それが行き過ぎると、自分の感情を感じれなくなるばかりか、表に出ている感情と根元の感情が違うという状態にもなります。
つまり、腹が立つ感情や許せない感情の根元には、別の真の感情があるということです。
その感情を癒して解放しない限り、目の前のことになかなか集中できないかもしれません。
その感情を癒して解放するために自分でできることは、たとえば電車で座っているときや夜寝る前の5分間ほど、自分の感情に意識を向けてみること。
静かに目を閉じ、ただただ出てくる感情を感じてみてください。もし感情を感じなければ、その感じていない状態にただただ気持ちを委ねてみてください。
怒りや悲しみ、許せないことなど、これまでずーっと引きずってきた感情を解放すると、目の前のことに集中しやすくなりますよ。
まとめ
私は、この『集中力を上げるための8つのポイント』を実践したことで、
- 仕事を短時間で終えられるようになりました
- 自分の感情と向き合えるようになりました
- それによって周りの人が優しくなりました
さて、少しだけ補足させてもらうと、『集中力を上げるための8つのポイント』は最初からこの形があったわけではありません。
私が、CAD操作が遅いのを何とかしたい!と思って取り組んできたことや、メンタル変えるためにやってきたことをまとめたのが、この『集中力を上げるための8つのポイント』なのです。
ちなみに、この集中力を上げる方法は、「がんばるぞー!集中力あげるぞー!」と気合いで上げるものではありません。
脳や心理面に作用させることで、無理にがんばらなくても心身脳(心、身体、脳)共にベストの力が発揮できる環境作りができ、成果が得られるものなのです。
私はこれをまとめるまでいろんな体験をしてきたし、紆余曲折、遠回りもありました。
でも、この『【詳細版】集中力を上げるための8つのポイント』を知ったあなたは、もう遠回りする必要はありません。
CADが速くなるために興味引かれたものがあれば、ぜひぜひやってみてくださいね!
<参考記事>