春名恵です。
CAD操作が速くなるために、CADが遅い5つの理由を書いています。
今回は、第3回目【CADが遅い理由:3】どういうときにどのアイコン・コマンドを使うのか、作図中すぐに出てこない でお届けします。
【CADが遅い理由:1】操作が遅い でも書いたように、使うアイコンやコマンドをパターン化することは、CAD操作のスピードアップにつながります。
ただ・・・
そもそもパターン化する以前に、どういうときに、どのアイコン・コマンドを使ったらいいのか分からないという、初心者がつまづく段階がありますよね。
今回のテーマはそこです。
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みんなはどんなアイコン、コマンドを使ってるの?
複数の人が、同時に同じ図面を描いたとします。
その最終的なアウトプット(完成図)は同じだとしても、どのアイコンやコマンドを使って、どのように線を引いていったのかというのは、人によって全然違います。
結果は同じでも、過程が違うのがCAD操作。
そのため、みんなと同じにしなきゃっていうのは、CAD操作についてはあり得ません。(きっぱり!)
では、みんな操作が違うからといって、特別なアイコンやコマンドを使って描いてるのかというと、そうでもありません。
よほどの理由がない限り、最初に研修やスクールで習ったものを使っています。
(よほどの理由とは、たとえば派遣先で「この場合はこれを使って」と指定されるなど。でも、それもあまりないと思いますが・・・)
迷ったときは基本に戻ろう
どういうときにどのアイコン・コマンドを使ったらいいのか、作図中すぐに出てこないなら、基本を忘れているかもしれません。
そんなときは、もう一度、テキストを確認してみます。
AutoCADを初めに習ったテキストはありますか?
あれば、それをパラパラ~とめくってみてください。
以前、スクールで習ったときにはさらっと流していたことも、実務を経験した今だからこそ、「これ、こんなときに使ったら速く描けそう!」というものが見つかるかもしれません。
【CADが遅い理由:1】操作が遅いでの『角Rを90度で描くとき』のように、複数の使い方も見つかるかもしれません。
まとめ
『どういうときにどのアイコン・コマンドを使ったらいいのか、作図中すぐに出てこない』の対策は、基本のアイコンやコマンドを何度も使い、実際にいろいろ描いてみることです。
たくさんたくさん図面を描くことです。
その繰り返しで「このパターンの図は、このアイコン(コマンド)」と、自分の使いやすいパターンで手が勝手に動いてくれるようになりますよ。