春名恵です。
先日11月8日に、父の三回忌の法要を行いました。
二年前の記憶、よみがえる
二年前のこの日、自宅で父が息を引き取る瞬間を母、妹、姪っ子たちと共に見ました。
息を引き取っても、それでもなお脈はとくとくと動いている。
事前にお医者さんから、どの状態を『亡くなった』と判断するかを教わっていたので、それを元に、最後の大きな脈の動きがゆっくりになって止まっていくことをみんなで確認しました。
と、冷静に書いてますが、当時はギャーギャーワーワー混乱状態でした・・・
在宅介護の手引きには、「息を引き取ってもすぐには主治医を呼ばなくてもいいです。ゆっくりと家族でお別れの時間を持ってください」のようなことが載っていましたが、実際にその時を迎えると「お父さん死んじゃった!先生早く呼ばないと!」となってしまい、そんな心のゆとりは全然なかったです。
とはいえ、家族の中では私は割と冷静だったようで、父を看取ったときに「人ってこんなに簡単に死ぬんや・・・」と客観的に思ったことは今でもはっきり覚えています。
だからこそ、やりたいことあるなら早くやろう!
社会から刷り込まれたことではなく、自分の本音でのやりたいことをさっさとやろう!と強く思うのです。
元気で健康なうちにやりたいことをやっておくこと。したい生き方をしておくこと。
やりたいことを「やりたいなぁ」とただ願っているだけでなく、少しずつでも行動に移していくこと。
そうすることで、終末期のスピリチュアルケア(魂の痛みのケア)の必要性を減らしていけるはずだし、その痛みをゼロに近づられるはずです。
法要後、食事会へ
さて、三回忌の法要の後、親戚たちと食事へ行きました。
お寿司屋さんとは思えないコース料理で感動したので備忘録を。
「とと」と読みます(@伊川谷)
前菜(サラダ、キッシュ、小エビの唐揚げ、鯛の甘辛煮?、タコの塩辛風?)
刺身
白身魚
ステーキ
エビ入り茶碗蒸し
一口サイズの上にぎり。ウニ嫌いの私でも、臭いが気にならず食べれた!
フルーツ&バニラアイスの飴がけ
父の死をどうとらえてるか
食事会も終わりに近づいたころ、親戚のおじさんに「お父さんが亡くなったことについて、今どう思っている?」というようなことをたずねられ、私はこのように答えました。
「父が末期がんだと分かったときや亡くなったときは、これまで生きてきた中で感じたことない驚きや悲しみ、ショックを覚えたけど、今は亡くなったという事実を受け止めている。身体という肉体はなくなっても魂はあると私は思っているので、いつでも私たちを見守ってくれていると感じられるし、感情を引きずっていることは全くないので大丈夫」と。
私がこう思えるようになったのは、
- ヒプノセラピー(催眠療法)やシータヒーリングで、亡くなった人とも話ができることを知っていたし、実体験していたこと(※イタコ(身体に霊を乗り移らせて話する)ではないです)
- 一般的にはタブー視される「死」や「宗教」について自分の知りたい欲求のままに学び、死とは答えが一つではなく、視点や概念が変わることで様々な答えがあると知ったこと(放送大学の死生学講座の受講から始まり、カルチャースクールのエンディングセミナーで様々な宗教や医療から見た死のとらえ方を学んだり、仏教やキリスト教の勉強会にて僧侶や宣教師から一部ではあるがその教えを学んだ)
- これらを家族や友人にも公言していたため、自分が思うことや感じることを話せる場があったこと
が大きいのではないかと思います。
三回忌の法要後、母にも同じように「お父さんが亡くなったことについて、今どう思ってる?」と聞いてみました。
すると、「最初の一年は悲しくて涙が出るときも多かった。だけど、お父さんが亡くなる直前に、私がやりたいと願ってきたことを「がんばれよ!」と応援してくれたことや、友人が気晴らしにと遊びに誘ってくれ、いろんな人と知り合えたことで目指す姿や目標ができて大丈夫になったと思う。お正月とか何かの節目には「あ、もうおらへんのやな~(居ないんだ)」と思うけど、今はもう大丈夫」と言っていました。
悲しみが癒える時間に正解はない
さて、悲しみが癒える時間は人によって違うと思います。そして、いつまでに癒えないといけないというのもないと思います。
でも、悲しみが癒えない日々が続くことで日常生活に生きづらさを感じている場合は、その気持ちを吐き出せる人や場を持っているといいかもしれません。
もし、まだそのようなものがないなら、筆文字講座がお役に立てるかもしれないです。
というのは、講座では単に字を描くだけでなく、自分の気持ちを確認しながら筆を進めていただくため、自分の気持ちをどう扱ったらいいのかの練習ができるからです。
また、講座後のお茶タイムがカウンセリングやコーチングセッション的な時間となっているので、気持ちを出していくこともできます。
個人セッションのほうでは、身内を亡くされてすぐの方も私はこれまで3人お話を伺ってきたことがあり、その方たちが口をそろえて言われたのが「いくら仲の良い友達でも、ここまでの本音は中々さらけ出せない」というもの。
それは、普通の会話では、身内を亡くした当人が感じている温度と、周りの人の受け止める温度にはズレがあるからです。(悪気がなくてもズレるのです・・・)
友達が数人集まった中で思いの丈を話すのははばかられるし、でもそんな気持ちにどう整理つけたらいいのかとまどっている。個人セッションを受けるほどではないけど、自分の気持ちを整理していきたい。
そのような場合は、筆文字講座の後のお茶タイムをどうぞご利用くださいね。
花のリメイク
父が亡くなった後のお花当番(花カット&水やり)はずっと私でしたが、法要に向けて送られた大量の花に圧倒されてしまい、水やりをちょっとサボってしまいました^^;
すると、元気のなくなった花がチラホラと・・・
そこで、ようやく 昨日、気合いを入れて花瓶に活けなおしました!
Before
After
サボり過ぎたため、お花の量がぐんと減ってしまいましたが、これからはお水をあげて丁寧にお世話していきます^^