春名恵です。
学校などで命の大切さを学ぶことはあっても、それは”生”の観点からであり、”死”の観点からはほとんど語られないように思う。
今は分からないが、少なくとも私たち第二次ベビーブーム世代はそうだったように思う。
と書いたところで、ふたつ思い出した。
一つ目は、ペットを飼って、ペットの死を通して命の大切さを学ぶということはあった。
もう一つは、飢餓についてである。
「世界にはごはんも食べられず、子どものうちに亡くなる子も多い。だからごはんを残さず食べましょう」ということは学んだ。
でも、飢餓については、焦点を当てているのは死ではなく、飢餓の方である。
また、ペットの死というのは、自分以外の第三者の死についてであり、「自分の死」
というところからは離れたところにあるものな気がする。
もちろん、ペットが自分の分身のようだと言う人もいるし、ペットから学ぶことも
必要だし大切だと思う。
だけど、最も身近な存在である自分。
この「自分自身の死」について考えることをせず、その周囲ばかりを話題にしているのは、やはり不自然な気がするんだなぁ・・・