※こちらは2014年の旧ブログの記事を書き改めたものです
春名恵です。
正社員の終身雇用や、年功序列が崩れつつある現代。
安定した職を探すばかりが、派遣社員の将来の安定につながる訳ではないというのが私の考えです。
そのため、派遣社員という流動性ある立場だからこそ、今いる会社を離れても使える技術=ポータブルスキル(持ち運びできる技術)を整理し、自覚しておくことが大切です。
それは職種や年齢に依存するポータブルスキルか?
ポータブルスキル(持ち運びできる技術)を整理する上で、大切なこと2つを書きます。
1.職種に依存する例
職種が変わった場合にもポータブルスキルとなり得るかどうか。
たとえば、「CADオペレータ→CADオペレータ」のように、同じ職種のままで、派遣先が変わったり転職する場合はポータブルスキルとなり得ても、「CADオペレータ→簿記」のように職種が変わる場合は、今現在のポータブルスキルは、ポータブルスキルではなくなります。
2.年齢に依存する例
今現在の40代ではポータブルスキルであっても、50代、60代となったときも、同じくポータブルスキルになり得るのかどうかです。
たとえば、パソコンを使う仕事や、細かいチェックを必要とするもの、体力を使うもの、徹夜作業を必要とするものは、今は楽々やり遂げられたとしても、50代、60代になったときにも同じようにできるのかは疑問です。
今あなたが思い描いているポータブルスキル。
それは、職種が変わっても、歳を重ねても使えるポータブルスキルですか?
よかったら、一度振り返ってみてください。
ポータブルスキルを自覚するメリット
さて、『ポータブルスキル』という言葉。
これを狭い意味でとらえると、CADオペレータや簿記など『職種』で考えたり、40歳では楽々できるが60歳になったら難しいなど『年齢』で考えたりすることになります。
一方、広い意味でとらえると、その人の『得意』や『強み』になります。
また、スキルとは、CADや簿記など、職種の専門スキルに限りません。
- 人とのやり取りであるコミュニケーションスキル
- チームを取りまとめるマネジメントのスキル
- チームを動かすリーダーシップのスキル
- 人に寄り添ういたわりのスキル
- 気配りのスキル
- 身軽に動けるスキル
- 決めたことをコツコツやり遂げるスキル
など、その人の特性(得意、強みなど)を表すものもスキルです。
というか、それこそが、今いる会社を離れても使える技術=ポータブルスキル(持ち運びできる技術)だと思います。
ちなみに、この『得意』や『強み』で市場ニーズとつながることができれば、派遣にとらわれない働き方もできるようになります。(つまり、独立・起業ですね)
もし、あなたが派遣ではない新しい働き方を模索しているなら、このように深く掘り下げたポータブルスキルを自覚することが、今ある仕事に依存したり、執着しなくてもよくなる第一歩になっていきます。
求められることをする
求められることを提供するのは、派遣も独立・起業も同じ。
(と偉そうに言ってる私も、ついついやらかしてしまうので、自分への戒めとしても書いてます^^;)
ポータブルスキルも『求められること』が前提です。
ただ、「自分が何を求められているのか?」の視点だけだと、自分の本音を無視し、周りから期待されることを元に行動するようになるかもしれません。
その結果、「自分がどう思っているのか分からない」「自分がどうしたいのか分からない」と悩むようになる確率は高いです。
だから、自分の本音に沿う形で求められることに応えることが理想ですよね。
そのために必要なことは、自分が求められる『得意』や『強み』を自覚することです。
もし、今現在求められていることが何かが分からなければ、これまで求められてきた『得意』や『強み』は何か?を思い出すことです。
将来にわたって安定を求めるのであれば、時間をわざわざ取ってでも、
- 自分が求められる『得意』や『強み』は何か?
- 自分ならではのポータブルスキルは何か?
- 自分の本音、大切にしたい価値観は何か?
を棚卸しする意味は、大いにあるのです。